2015年7月27日月曜日

出口汪先生特別授業

 7月24日(金)13:00より現代文のカリスマ 出口汪先生による特別授業が行われました。出口先生は「すべての土台では言語である」と考えられ、「論理力」育成の画期的なプログラム『論理エンジン』を開発されました。本校では昨年度から段階的に国語の授業で『論理エンジン』を導入しており、「論理力」の向上を目指しています。

 今回は文理国際コースとアカデミーコースそれぞれの1~3年生を対象に2回の授業していただきました。まず、「論理力」の必要性について語られました。普段の人間関係でも、社会に出た時にも、特にグローバル社会では、他の人とは簡単には分かり合えないという「他者意識」を持つ必要があり、筋道を立てて「論理的」に考えることで、「論理的」に話せ、「論理的」に書くことができるようになり、どのような他者ともコミュニケーションが取れるようになるとのお話でした。また、「論理力」はすべての教科の根幹であり、「論理力」の獲得がすべての教科の力の向上に結びついていくとのこと。


 次に、現代文の問題についての解説をしてくださいました。現代文の問題は同じ問題は二度と入試などで出ることはないからこそ設問に対して、どのように「論理的」に考えていけばよいかについて分かりやすく説明してくださいました。まずは、論理的に考える事を意識すること、そして何度も繰り返し学習をし、論理的に考える事を習熟すれば、それは「生涯の武器」になるとのお話でした。「言葉が変われば頭の使い方が変わる」ということも言われ、後天的に習得する言葉だからこそ、習得すれば誰でも能力が向上するとのということを強調されていました。

 出口先生には予定していた時間を超過しての熱のこもった授業をしていただきました。受験を控えた3年生も、1・2年生も真剣な面持ちで、先生の話に聞き入っていました。これからの人生における「論理力」の大切さを理解していくよい機会となりました。

〈生徒の感想〉
・今まで現代文を感覚的に解いていた部分があったのでこれからはしっかり考えてから解いていきたい。
・話の内容が全体的に面白く、興味深く聞くことができた。
・高校を卒業してから社会生活でも論理力を応用して生きていきたいと思いました。